業務外にも広がる不思議なローカルルール

日本の会社には、はたから見ると不思議なローカルルールがたくさんあります。具体的にどんな例があるのかを見て、冷静に妥当なものかどうかを考えてみましょう。例えば、社内メールや社外からのメールに対して、返信期限を設けていることがあります。社外からのメールは24時間以内に返信というのが典型的で、円滑な顧客対応という考え方からすれば真っ当かもしれません。しかし、24時間以内という制限にどんな意味があるのかを考えると、はなはだ疑問でしょう。もっと早く対応しなければならない場合もあれば、翌週でも構わないこともあるからです。

日本の会社のルールは、実は業務外にまで広がっています。会社全体でなく、部署単位で飲み会に行くというケースがありますが、その参加が半ば義務になっているというのが典型例です。参加しないと白い目で見られることになり、上司からの評価が下がったり、任される業務量が増えたりすることもあります。このような飲み会に関するローカルルールの中に、不思議なものがたくさんあるのが実態です。

別の例として挙げられるのが送別会に関わるもので、日本ではやはり飲み会を開く場合がほとんどでしょう。参加した人がお金を出し合い、送り出される人の参加費をまかなうというのはまだ納得できることです。しかし、都合が悪くて参加できない人も、お金を出さなければならないというルールになっていることも少なくありません。このように、考え方によっては理不尽とも捉えられる不思議なローカルルールがたくさんあるということは認識しておきましょう。